本のお話①うわさの「キム・ジヨン」、読みました
と、言っても今話題になってるのは映画の方ですが(笑)
初めまして、こんにちは。ひらみです。
だれかブログ投稿しようよって話になったので、まぁ書くの好きだしなぁと思って久々に更新しました。
普段は同居人に「過激派フェミ」とか罵られながら(笑)、社会のことについて色々文章書いたりしてます。でも映画と本も好きなので、たぶんここではその辺の話しかしないです。よろしくお願いします。
さてさて。
気になりつつ全く手を付けていなかった『82年生まれ、キム・ジヨン』、最近サークルメンバーに借りてようやく読みました。
本の帯とか見て、めっちゃフェミ小説というかフェミ文学かな?と思ってたけど、そういうのじゃなかったです(笑) 全然「文学」って感じではなかった(笑)
けど「だから悪い」って意味じゃないです。むしろうまいなぁ、と思いました。
なにがって、男性登場人物の描き方ですよ。
盗撮男とかストーカーとか、色々論外な男もいるんだけど、例えば主人公の夫や語り手の医者は「こいつら全然『まし』やん」って思ってたら……ね。ちょこちょこやらかす。絶妙に期待を裏切ってくる。
主人公のキム・ジヨンが反発しなかったら、女の自分でもうっかり「まぁいっか」って思っちゃうような。細かいところで彼らは女性差別的な考え方とか、発言をする。
そういう経験、すごいあるんですよね。
例えば日頃の洗濯物とか、食器洗いとか、風呂掃除とか。こっちが疲れてたら
「なんかしようか?」
ってくるけどいやいやこれ半分お前のだろ。やろうか?じゃねーよやれる奴がやるんだよ。
食器は使ったら洗うもんなんだよ。なにすればいい?じゃなくて気づけよ。……みたいなね! わざわざ言わないけど。普通にありがとうって言うけど(でも時々キム・ジヨンみたいに怒る笑)。
これでも本人は気を使ってるから、こっちも怒らない。でもなんか釈然としない。そんな「もやっ」とした感じを、ちゃんと書いてくれてたなって思いました。
あとこれは持論ですが、だいたいこういう本出すと一定数
「こんな男いねーよ笑」
とか、
「男を悪く描きすぎ」
とか、
え、落ちたアメ玉に群がるありんこ?
(って言うかむしろ死体にわくハエの幼虫か?ウジか?)
ってくらい変な奴がわんさか寄ってくる(気がする)んだけど、これに文句つける奴がいたら相当だなってくらい上手に、マイルドに男性を描いてたんじゃないかなと思いました。
結論、おもしろかったです。
明日空きコマで映画のほうも見に行こうかなぁ。